ひゆるがゆへに 雨もゆきとなりて くだるがゆへなり
こよみ便覧より
暦の上では雨も雪へと変わる頃。
京都は紅葉でもえあがります。
人びとの熱気で蒸れることを予想して、
ガーゼ手ぬぐいをひと巻き、紅葉狩りに連れて行って
「小雪の七十二候」
初候 虹蔵不見〔にじかくれてみえず〕11月22日頃
初候 虹蔵不見〔にじかくれてみえず〕
11月22日頃
陽の光が弱くなり、空気が乾燥する頃。虹が見えてもすぐに消えてしまいます。空に出現する「虹」が虫偏というのも不思議ですがこれには、古代中国の『礼記』に虹は大蛇だと考えられているところからきています。大蛇が天に昇って龍になるとき、虹ができるという言い伝えがあります。
次候 朔風払葉〔きたかぜこのはをはらう〕11月27日頃
次候 朔風払葉〔きたかぜこのはをはらう〕
11月27日頃
木枯らしが吹いて、紅葉もちらほら散り始めます。落ち葉の絨毯の上を歩くとき、地面でさえ色づいて、四季のある贅を感じます。
神社仏閣の夜間拝観もいよいよクライマックス。落葉衣で月夜を歩きましょう。
末候 橘始黄〔たちばなはじめてきばむ〕12月2日頃
末候 橘始黄〔たちばなはじめてきばむ〕
12月2日頃
古くは柑橘類の総称として「橘」と呼んでいました。日本書紀では「常世国」にある不老長寿の実である「橘(非時香菓〜ときじくのかくのみ)」を求める伝承があります。「橘」といえば、京都御所紫宸殿の「右近の橘」が有名です。「文化勲章」でも象られています。
「季節のおすすめ」
Event
まねき上げ
師走の京都の風物詩、南座では吉例顔見世興行が上演されます。
それに先がけてその年の主だった出演者の名前が、まねきとよばれる看板に書かれ南座の正面にかけられます。勘亭流という太く隙間の少ない書体で書かれ、お客をぎっしりと「まねき」入れるよう、大入りを願った験担ぎがされています。
Event
夜間拝観ライトアップ
この時期、各地の寺院・景勝地で夜のライトアップイベントが開催されます。
紅葉の幽玄さと、壮大な建物がライトアップで幻想的な雰囲気に。自然が作るグラデーションの風景は、ひととき別世界へ誘います。
Flower
照り葉
俳句では秋の季語ですが、生け花ではこの時期紅葉している枝を花材にされます。木の葉が緑から赤や黄に染まっていく枝は艶やかで美しく、葉が枯れる直前の枝は侘び寂びを感じます。
照り葉を手ぬぐいで見立て、椿を花瓶に挿し、お部屋でも紅葉を楽しみましょう。
Fruit
りんご
りんごが落ちるのを見て、ニュートンは万有引力の法則を発見しました。「禁断の果実」であり、「医者が青くなる」果物であり、豊富な栄養素を含んでいるりんご。
そのまま食べるのも、ジャムにするのもよし、デッサンの練習をするのもいい。
Sushi
回転寿司の日
ベルトコンベアにお寿司をのせる画期的な方法を世界で初めて考案運用した、「廻る元禄寿司」元会長の白石義明氏の誕生日に合わせて制定されました。1978年に特許期間が終わり、回転寿司が全国に広がりました。それまではお寿司は高級で、大人の食べ物でしたが回転寿司のおかげでお子さんでもお寿司好きが増えました。
CAST
虹蔵不見
朔風払葉
橘始黄
Event
Flower
Fruit
Sushi