陽ねつ至極し、又、日の長きのいたりなるをもってなり
こよみ便覧より
「夏」に至る。一年で昼の時間が一番長い日。逆に一番短いのは「冬至」。
「夏至の七十二候」
初候 乃東枯〔なつかれくさかるる〕
6月21日頃
初候 乃東枯〔なつかれくさかるる〕
6月21日頃
乃東(なつかれくさ)は、「靫草(ウツボグサ)」のことをいい、夏至の頃に花が咲き終わります。枯れはじめた花を加工すると「夏枯草」という生薬になります。英名self-heal(自然に治る)、heal-all(何でも治す)も薬に由来した名前がつけられています。古より薬として利用されてきた靫草。薬草の有効な時を合図する七十二候です。
次候 菖蒲華〔あやめはなさく〕
6月27日頃
次候 菖蒲華〔あやめはなさく〕
6月27日頃
文目(アヤメ)は5月上旬に咲き、続いて中旬には杜若(カキツバタ)、そして「菖蒲華」の頃になると花菖蒲(ハナショウブ)が咲きます。花菖蒲はノハナショウブを品種改良した園芸種で5000種もあると言われています。「いずれがアヤメかカキツバタ」アヤメ科の花たちが美しく咲き誇ります。平安神宮・神苑では6月上旬から花菖蒲が見頃になります。
末候 半夏生〔はんげしょうず〕
7月2日頃
末候 半夏生〔はんげしょうず〕
7月2日頃
カラスビシャクという薬草が、夏の半ばに花をつけるので半夏と呼ばれます。特徴でもある緑色の苞「仏炎苞(ぶつえんほう)」を、烏(カラス)が使うような小さな柄杓(ヒシャク)に見立てて名前がつけられました。その不思議な形から、「狐の蝋燭(きつねのろうそく)」や「蛇の枕(へびのまくら)」といった別名があります。
「季節のおすすめ」
Event
七夕
7月7日、織姫(おりひめ)さまと彦星(ひこぼし)さまが、天の川を渡って1年に1度だけ出会える夜。夜空を見上げると、こと座のベガは織姫星、わし座のアルタイルは彦星、はくちょう座のデネブは天の川に橋を架けるカササギ。これを結んだ「夏の大三角」を見つけることができます。夏の大三角あたりにある光の帯「天の川」はよほど暗い場所でないと肉眼で見るのは難しくもありますが、七夕には天文ロマンに酔いしれるのも面白い。
Decoration
七夕飾り
七夕飾りには、裁縫の上達を願う吹き流し、幸せをすくい上げる網、金運を願う巾着、整理整頓の心を育む屑かご、裁縫の上達を願う紙衣、長寿を願う折鶴、字の上達を願う短冊などがあります。七夕は古代日本の行事「棚機(たなばた)」と、中国伝来の星伝説「乞巧奠(きこうでん)」七夕(シチセキ)が習合して、芸事の上達を願う行事になりました。
Flower
朝顔
アサガオは小学生の頃に栽培し観察日記をつける学習をする学校が多いため、誰もが知るポピュラーな花と言えます。蔓(つる)を伸ばす特性を活かし、鉢に支柱を数本立て、くるくる蔓を絡ませ誘引して育てることを「あんどん仕立て」と呼びます。エクステリアで見かけるアサガオのグリーンカーテンは日差しを遮るとともに葉から水分を出す「蒸散作用」により周囲の温度を下げてくれます。
Fruit
桃
中国が原産で、日本では縄文時代の桃核が出土しています。桃は祭祀、薬、観賞などに利用され、それほど甘くなかったようです。食用で広まったのは明治時代。甘味の強い水蜜桃が輸入され広まり、品種改良が重ねられ、甘くてみずみずしい桃が栽培されるようになりました。桃の種類は大きく分けると白桃・黄桃・白鳳・ネクタリン。収穫量は山梨県が一番多く、福島県、長野県、和歌山県、山形県と続きます。
Sport
ボウリング
6月22日を「ボウリングの日」に日本ボウリング場協会が制定。江戸時代末期に長崎県に日本初のボウリング場が開設されました。昭和45年頃に一大ブームが起こり、全国各地にボウリング場が建設されました。年齢男女問わず道具を持参しないで楽しめる楽しめるボウリングは、レクリエーションとして浸透しています。手ぬぐいはボールが勢い良くピンをはじいて、見事にストライク!!
CAST
乃東枯
菖蒲華
半夏生
Event
Decoration
Flower
Fruit
Sport