冬至より一陽おこるがゆへに
陰気にさからふゆへますます冷也
こよみ便覧より
寒さが次第に厳しくなる頃で、この日から節分までの間が「寒」の季節となり
初日である小寒の日が「寒の入り」となります。
「小寒の七十二候」
初候 芹乃栄〔せりすなわちさかう〕1月6日頃
初候 芹乃栄〔せりすなわちさかう〕
1月6日頃
水辺で育つセリは、このころ旬を迎えます。春の七草の1つで、1月7日には七草粥を食べて1年の無病息災を願います。日本書紀に登場するなどセリは古代から親しまれてきた野菜です。秋田では「三関せり」が人気で名物「きりたんぽ鍋」に欠かせません。
次候 水泉動〔しみずあたたかをふくむ〕1月10日頃
次候 水泉動〔しみずあたたかをふくむ〕
1月10日頃
寒の内といえども、水泉動。冬至より力を帯びた陽の光により地面が少しづつ温められ、地中で凍っていた泉の水がゆっくり動きはじめ、春へのきざはしを一段登ります。とはいえ、一年で最も寒さが厳しい頃、祇園も冬景色。春が待ち遠しいです。
末候 雉始雊〔きじはじめてなく〕1月15日頃
末候 雉始雊〔きじはじめてなく〕
1月15日頃
雉の声が聞こえる時季になりました。国鳥になったり、一万円札の絵柄に採用されたりと、何かとゆかりの深い雉ですが、飛ぶのは苦手で地上を走るスピードは速く、なんと地震を察知したりします。桃太郎のお供としてあまりにも有名。
「季節のおすすめ」
Event
七福神
正月松の内に巡拝すると特に縁起がいいとされる七福神詣で。
京都市内各地を巡る「都七福神めぐり」や、一箇所で巡る由岐神社「鞍馬七福神」、泉涌寺塔頭を巡る「泉山七福神めぐり」など様々な七福神巡りがあります。
「都七福神めぐり」
【商売繁盛】京都ゑびす神社「ゑびす神」
【開運招福】松ヶ崎大黒天(妙円寺)「大黒天」
【七福即生】東寺(教王護国寺)「毘沙門天」
【福徳自在】六波羅蜜寺「弁財天」
【延寿福楽】赤山禅院「福禄寿神」
【不老長寿】革堂(行願寺)「寿老神」
【諸縁吉祥】黄檗山萬福寺「布袋尊」
Lucky item
縁起物:招き猫
左手をあげると人を招き、右手をあげると金運を招くのだとか。
廃線の危機を救った「たま駅長」。観光客を呼び込む「猫の島」。ねこ女将に会いたくて増え続ける宿泊客。
十二支のなかには入らないけれど、まるで神様の使いのように癒してくれる看板猫さん、今日もありがとう。
Design
雪輪文様
雪は五穀の精でその年が豊作になる吉祥の象徴とされています。そんな雪を文様にした雪輪は室町時代から着物などに描かれてきました。円に六つの切れ込み、それを繋ぐ三つの膨らみ。シンプルなようでいて風雅な文様は人気を博し、様々なデザインが伝承されています。雪輪を重なりだけで、草木の背景に、華々しく雪輪の中に草木を詰め込むなど、ますます想像力を刺激する優れた文様です。
Fish
錦鯉
新潟県山古志周辺は山間地で雪深く、稲作用の水は棚田の上にため池を作り、太陽光で適温にしてから農地に引き込んでいました。ため池では貴重なタンパク源として真鯉を飼育していたところ、突然変異により赤い模様のある鯉が生まれました。その後努力と改良を重ね、「泳ぐ宝石」「泳ぐ芸術」と呼ばれる錦鯉が誕生しました。
CAST
芹乃栄
水泉動
雉始雊
Event
Lucky item
Design
Fish