日南のかぎりを行て日のみじかきのいたりなればなり
こよみ便覧より
一年の間で昼が最も短かくなる日=「この日から再び力が甦る」と考えられることから
「一陽来復(いちようらいふく)」(悪い事が去り、良い方向に転じる)といい、
冬至を境に運も上昇するとされています。
「冬至の七十二候」
初候 乃東生〔なつかれくさしょうず〕12月22日頃
初候 乃東生〔なつかれくさしょうず〕
12月22日頃
乃東(なつかれくさ)は、「靫草(うつぼくさ)」のことをいい、冬至の頃に芽吹き、夏至の頃に花が咲き終わります。
弱くなった太陽が、冬至を境にだんだんと力強くなっていくことを「靫草」の成長で表しているようです。夏至には乃東枯(なつかれくさかるる)という対になる七十二候があります。
次候 麋角解〔おおしかのつのおつる〕12月26日頃
次候 麋角解〔おおしかのつのおつる〕
12月26日頃
雄のシカの角が落ちる頃。麋とはヘラジカともシフゾウともいわれています。ニホンジカでみると、春に生え始めた角は柔らかな皮膚に包まれて血管も通っています。8月頃には血管もなくなり、堅い角に。冬になると根元から自然に落ちます。奈良・若草山では発情期で気が荒くなるため、「鹿の角きり」が10月頃に行われます。
末候 雪下出麦〔ゆきわたりてむぎいづる〕12月31日頃
末候 雪下出麦〔ゆきわたりてむぎいづる〕
12月31日頃
雪の下から出づる麦とは、新年にふさわしくお芽出度い。
麦は秋に種をまき、冬のあいだに麦踏みをします。踏まれることにより「分けつ」が起こり、より多くの茎が伸び、根の張りもよくなります。冬至の寒さに耐え、踏まれても立ち上がる麦は、強く逞しく実を実らせます。
「季節のおすすめ」
Food
南瓜とゆず湯
冬至にかぼちゃを食べ、ゆず湯に入ると風邪をひかず冬を越せると言われています。名前に「ん」が2つついた食べ物を食べて運を盛り返そうと「なんきん」を食べるようになりました。ゆず湯は江戸時代の銭湯が発祥で、冬至と湯治をかけて、ゆずは香りが強く邪気を払うと考えられていたため、ゆず湯に入るようになりました。
Event
除夜の鐘
仏教では除夜とは大晦日のことで、鐘を撞くことは新しい年へ移る儀式の一つです。大晦日から元旦にかけての深夜0時を挟んで、煩悩の数とされる108回撞かれますが、それより多く撞くお寺もあります。鐘の音を聞いていると、しみじみ心が晴れていき、新しい年を清々しく迎えられるような気がします。
Event
初詣で
お正月の舞妓さんは、黒紋付に白地ゴールドの帯の正装、普段の色とりどりの振袖も可愛いですがきりりと大人びた装いになります。手ぬぐいは、雪がちらつく中、黒紋付のお召し物の舞妓さんたちが、お賽銭を投げたりおみくじをひいたりと各々の願いを込めお詣りしている様子が描かれています。
Dream
初夢
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)初夢に見ると縁起が良いとされていて、富士は「無事」、鷹は「高い」、茄子は「成す」にかかっています。いつみた夢が初夢というのか気になるところですが「大晦日から元日」「元日から2日」「2日から3日」「節分から立春」などの説があります。もしも、悪い夢を見てしまってもご安心、「逆夢」で夢とは逆のことが起こります。
Gift envelopes
ポチ袋
子どもたちのお正月の楽しみの一つのお年玉。お年玉を入れるポチ袋は小さなご祝儀袋の通称で、お年玉以外にも、心付けを渡すときやちょっとした金銭のやりとりに、ささやかな感謝を表す場面で重宝します。素敵なデザインが多いので、いただいたポチ袋は小物入れにリユースするのもいいですね。
CAST
乃東生
麋角解
雪下出麦
Food
Event
Dream
Gift envelopes
Photo「靫草」
手ぬぐい 「十二ヶ月」
Photo「麦踏み」
手ぬぐい 「南瓜」 / 伊藤若冲
手ぬぐい 「煩悩だるま」(ブラック)
手ぬぐい 「舞妓さんたちのお詣り」
手ぬぐい 「フジヤマ」
ガーゼ120cm 「ポチ袋」(ピンク)