手ぬぐい 「雪汀水禽図屏風 左隻・右隻」
京狩野派「狩野山雪」の代表作。江戸時代初期の作品で国の重要文化財でもある『雪汀水禽図屏風』
一双六曲もの大きな「雪汀水禽図屏風」を当時最高の絵師が手描きで複写したと思われる大判の袱紗を現在も当家にて大切に保管しています。今回その袱紗の「水禽図」をそれぞれ左隻・右隻の一部を手ぬぐいに再現しました。
狩野山雪
桃山末期から江戸初期(1590―1651)の京狩野派を代表する画人。初め狩野山楽の門人であったが、のちに娘婿となり、家督を相続する。名を初めは彦三、のちに平四郎、また縫殿助(ぬいのすけ)と称しました。山雪のほかに桃源子、蛇足軒(だそくけん)の号があります。山楽の装飾的画風を受け継ぎつつも、これをいっそう徹底させ、幾何学的な構図法を好み、独自の造形性をみせている。妙心寺天球院障壁画制作(1631)に指導的役割を果たしたほか、代表作に旧天祥院襖絵『老梅図』(ニューヨーク、メトロポリタン美術館)、泉涌寺舎利殿天井画『雲竜図』、随心院『蘭亭曲水図屏風』 などがある。