はじめて秋の気たつがゆへなればなり
こよみ便覧より
まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では秋に突入。「暑」の期間は「暑中」ですが「暑」を過ぎた今日から「残暑」となります。日本郵政のHPでは暑中見舞いはがきは「小暑から立秋の前日にかけて送るのが通例」とあり、それ以降に届く分から8月末頃までは残暑見舞いになると書かれています。
「立秋の七十二候」
初候 涼風至〔すずかぜいたる〕8月7日頃
初候 涼風至〔すずかぜいたる〕
8月7日頃
夕方になると涼しい風が吹くとされていますが、体感では暑さたけなわですが、ときおり草むらから涼しげな虫の声が聞こえます。
次候 寒蝉鳴〔ひぐらしなく〕8月12日頃
次候 寒蝉鳴〔ひぐらしなく〕
8月12日頃
「カナカナカナ…」蜩の声がきこえてくると、過ぎ行く夏に感傷的な気分になります。
末候 蒙霧弁降〔ふかききりまとう〕8月17日頃
末候 蒙霧弁降〔ふかききりまとう〕
8月17日頃
朝夕が涼しくなり、ひんやりして濃い霧が立ち込める頃。 そろそろ夏が終わる予感がして少し寂しいですが、秋の行楽シーズンのきざしもまた嬉しく感じます。
「季節のおすすめ」
Event
五山の送り火
この時期はお盆にあたり、帰省で懐かしい方と出会います。京都では五山送り火が行われ、迎え鐘でお迎えしたお精霊さんを送ります。立秋と言えども体感としてはまだまだ暑いですが、こころのさざめきは、秋を迎える準備をしているのかもしれません。
Fruit
スイカ割り
日本の夏を感じさせる食べ物がスイカ。目隠しをした人が、周りの人の声を頼りに、スイカを棒で割るスイカ割りは、夏休みの海水浴のシーンでは、欠かすことができない存在です。その起源は武道の居合い抜きから来ているとも言われていますが、遠くアフリカのスイカの種飛ばしから広まったという説まで諸説あります。
Fish
金魚
中国大陸の突然変異から生まれたと言われる金魚は室町時代に日本に伝わり、江戸時代には庶民の間にブームが起き「金魚売り」や「金魚鉢」など、まさに日本の夏のシーンに欠かせないものとなりました。また金運を招く幸福の魚として、最近ではお部屋のインテリアの一部として飼育されています。夏の蚊取り線香と金魚鉢、うちわといえばまさに「日本の夏」ですね。
Flower
朝顔
金魚と同じく江戸時代に日本で広まり、夏の風物詩として欠かせない景色の一つです。それ以前は薬草として用いられてきました。全国各地で朝顔市が開催され、夏の絵には欠かせないものの一つです。
また品種改良により、その色や形も様々で、色々な朝顔を楽しめます。
Vegetable
かぼちゃ
現在日本で生産されているかぼちゃは主に日本かぼちゃと西洋かぼちゃ、それとペポカボチャの主に3種類です。日本かぼちゃはやはり江戸時代にポルトガルから伝わり、現在日本で食べられている多くはその後に伝わった西洋かぼちゃであり、カンボジア産が生ってカボチャになったともいわれています。日本では地方、時期を問わずに食べられ、夏にはお盆の御供物として使用されることから、夏の風物詩としてイメージされる方も多いようです。
CAST
寒蝉鳴
蒙霧弁降
Event
Fruit
Fish
Flowers
Vegetable